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アメリカの戦争犯罪・・・・・・原爆攻撃と東京大空襲 [政治および社会]

6日の広島に続いて、9日のきょうは長崎での平和祈念式典が開催された。その一方で、国によって開催されてしてしかるべき式典でありながら、開催されたことがない式典がある。
                             
太平洋戦争の末期には、日本の都市はアメリカによる空襲を受け、甚大なる被害を蒙った。その中でもとくに、昭和20年3月10日深夜から11日未明にかけての東京大空襲は、100万人もの被災者と10万人を超える死者をだしている。広島と長崎の原爆に劣らぬ災厄を蒙ったにもかかわらず、平和祈念行事が大々的に行われる広島や長崎と異なり、3月10日は静かな慰霊行事(注)が行われるだけである。


被害の規模が突出していたにしろ、東京大空襲も全国的な空襲被害の中のひとつととらえられ、原爆被災とは区別されているのだろうか。空襲による被害は全国各地にまたがっており、東京以外の都市でも多くの死者を出しているから、東京だけを特別視しないというのだろうか。とはいえ、一夜にして甚大な被害を受けた3月11日未明の東京大空襲は、多くの一般人が暮らす街に対する全面的な爆撃であり、広島や長崎の原爆と同等の大虐殺である。東京をはじめとする主要都市は無差別爆撃により、膨大な犠牲者を出したわけだが、アメリカによるその戦争犯罪を、日本は告発していない(告発できなかったと言うべきか)


原爆の日には広島と長崎で慰霊と平和祈念の行事が行われるが、3月10日の東京で大々的な行事は行われず、いまの日本人の多くは、そのような大空襲があったことすら知らないままでいる。3月10日の前後には、朝日新聞の「声」欄に、毎年のように東京大空襲に関わる投書が載る。作家の早乙女勝元氏もその投稿者のひとりである。2018年3月10日の本ブログに、「早乙女勝元氏の投稿記事を読んで・・・・・・東京大空襲と東日本大震災を思う」なる記事を投稿しているので、読んで頂けたらと思う。(青い部分をクリックすればその記事が表示されます)


(注)東京都平和の日と祈念行事
東京都は「東京都平和の日条例」を制定し、3月10日を「東京都平和の日」と定めて、空襲犠牲者の追悼と平和祈念の式典を開催している。東京都のホームページによれば、今年も3月10日に東京都庁内で開催されている。

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