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健康長寿と薬 [身体と健康]

新聞の広告につられて「完全保存版 おとなの週刊現代」を買った。


表紙には「クスリの選び方、飲み方、減らし方、やめ方がわかる一冊」とあり、次のような惹句が並んでいる。「一緒に飲んではいけないサプリとクスリの危険な組み合わせ」「名医に聞いた『我が家の常備薬』」「クスリの危ない飲み方、選び方」「私はクスリと病院をかえて元気になった」「名医が飲んでいる『サプリ』『健康食品』」「生活習慣病『治るクスリ』『治らないクスリ』」「矢作直樹・東大名誉教授『クスリを飲むか、飲まないか その数値は人によって違う』」 

 

出版物としての形で提供されているだけでなく、記事には幾人もの医学部教授や医師が登場しており、名前と写真も掲載されているから、ネットの世界に見られる情報よりは信頼度が高いはずである。


102歳まで生きた私の母は、90代の中頃までは足早に歩き廻っていたのだが、最晩年には降圧剤など幾種類もの薬を飲んでいた。むろん医師からの指示によるものだが、もしかすると、降圧剤などは飲まない方が良かったのではないか、という気がする。今の私は若い頃と同じ血圧だが、80代だった頃の母も同様だった。晩年の母が歩行中に転倒し、入院したりするうちに弱ったのは、血圧を下げたためではなかったろうか。100歳に近い高齢者なら、多少は高い血圧の方が望ましいのかも知れない、という気がするのだが、はたしてどうであろうか。


本ブログにかつて書いたように、私は体調不良で受診した場合、カゼと診断されたら薬を断ることにしている。体がウイルスと戦うために体温を上げているのだから、解熱剤は飲まない方がよいはずだし、ウイルスには効かないはずの抗生剤を飲む必要はない。数十年も以前のことだが、カゼと診断した医師から注射されそうになり、慌てて断ったことがある。医師の収入は増えるだろうが、効果を期待できない注射(たんなるカゼに効果を期待できる注射薬はないはず)を受ける患者には、出費が増えるだけである。


「おとなの週刊現代」記載の記事が全面的に正しいとはかぎらないが、おおいに参考になる。信頼しているかかりつけの医師であっても、薬を処方されたとき、その効果と必要性について質問し、確認した方が良さそうである。

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