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ナガイモに植物の執念を感じたこと [雑感]

8月30日の「狭い庭での野菜作り」に書いたように、今年もナガイモを作りました。昨年は掘り出すのに苦労したので、昨年よりも深くまで腐葉土(剪定した庭木の葉を利用)を混ぜ込んでおきました。


その数株を堀りあげたのですが、芋の先端は固い粘土層に潜りこんでおり、昨年同様に苦労しました。粘土を押し広げて芋が育つためには力を要すはず。試しに粘土層に棒を突き立て、穴を拡げてみたのですが、少し拡げるだけでもかなりの力を要します。ナガイモが直径5cmまで育つには、その体積に等しいだけの土を、周囲の土の隙間に押し込む必要があります。もしかすると、隙間の水分を吸い取って空間を作り、芋を太らせるのかも知れません。そうであろうと、柔らかくて傷つきやすいナガイモに、それだけの力があることに驚きを覚えます。


道端のアスファルトの割れ目に、葉を拡げた草を見ることがあります。海岸の岩の隙間に、松がしっかり根を張っていることがあります。粘土層の中でも芋を太らせるナガイモにも、植物が見せる執念を感じた次第です。

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