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沖縄県に独立を促しているのか、自民党政府は [政治および社会]

1月6日に投稿した記事「戦争の時代を生きた青年たちの声が聞こえる。『幸せな人生を生きたければ政治を見張れ』」は、朝日新聞に掲載された福島申二記者による記事「上からの弾圧より怖いのは」を紹介したものである。 その記事の後半は次のような文章になっている。
 
  ・・・・・・もうひとつ、応召して水兵になった横須賀海兵団時代の句(渡辺白泉の句)も忘れがたい。〈夏の海水兵ひとり紛失す〉
 海に落ちるかして水兵が行方不明になったのだろう。それを「紛失」と表すことで、人がモノのように扱われる非情さを万の言葉にも増して暗示する。
 去年の秋以降は、国会の審議にこの1句を思い出すことが多かった。
 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法の改正は、粗雑と拙速をきわめる審議に終始した。新たな法には、自分がそうしろと言われたら耐えられないようなことを、他人(外国人)には求める冷ややかさが垣間見えている。
 ・・・・・・国会審議の過程で、凍死、溺死、自殺などで3年間に69人もの実習生が死亡していることがわかった。だが、そのことへの見解を問われた首相は「私は答えようがない」と突き放した。白泉の詠んだ「水兵ひとり紛失す」の非情さが重なるのは、このあたりの政官の姿勢だ。

福島記者の「外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法の改正は、粗雑と拙速をきわめる審議に終始した。新たな法には、自分がそうしろと言われたら耐えられないようなことを、他人(外国人)には求める冷ややかさが垣間見えている。」なる文章は、外国人労働者の受け入れに関わるものだが、沖縄に対する自民党政府は、沖縄の同胞たちに対しても同様に、冷ややかに過ぎると私には思える。


2017年5月7日に投稿した「朝日新聞の記事に想う・・・・・・基地すべて押しつけおかばおのが身は安泰なるか日本(やまと)の国は(中村文子)」なる記事でも、沖縄県民が呼ぶ「ヤマトンチュウ(沖縄以外の日本人をさす)」が、沖縄に対して冷ややかに過ぎることを書いた。


表だって話題になることはないものの、沖縄には独立を希望する人が少なくはないという。自民党が沖縄に対していまのような態度をとり続けたなら、沖縄県民の不満はさらにたかまり、独立運動が活発になるかも知れない。そうなれば、尖閣諸島問題や竹島問題どころの話しではなくなる。そんな事態になったとき、保守系の政治家たちはどんな態度にでるのだろうか。


きょうのタイトルは「沖縄県に独立を促しているのか、自民党政府は」だが、沖縄に無関心な日本人に対しても、同様の問いかけをしてみたい、という気がする。

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