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テセウスの船に似て非なる人間の身体 [人生]

テレビドラマの「テセウスの船」を見ている。何となく見始めたのだが、いったん見始めたら最後まで見たくなった。変わったタイトルを説明するためであろうか、ドラマの冒頭にこのような趣旨の字幕が表示される。「古代ギリシャのテセウスが凱旋したあと、テセウスの船は保存されることになったが、歳月とともに朽ちてきた。人々が朽ちた部分を新しい木材で修復し続けるうちに、形はもとのままでありながら、船の素材はすっかり入れ替わってしまった。その船をテセウスの船と呼ぶのは妥当であろうか」


その字幕を読んで思った。「人の体を構成する細胞は、常に新しい細胞と入れ替わっており、数ヶ月が経過したなら、脳細胞以外の細胞は入れ替わっている」とされている。それでは人体についても、「テセウスの船伝説にまつわる話」と同じことが言えるだろうか。


私のように霊魂の実在を知る者は、「人間の本体は霊魂にある」ことを知っている。身体は魂のための容器のごときものだから、私の細胞がすっかり入れ替わったにしても、本体たる魂には変わりがなく、私であり続けることになる、と私は思う。


それでは、唯物論者はどのように考えるのだろうか。思い出されるのは、組合活動をしていた50年あまり昔に(付記1参照)、組合の関係者から渡されたパンフレットのことである。そこにはこんな文章があった。「心とは、脳内で生じる化学反応によって作られるものである」


心をそのようにとらえる唯物論者は、肉体を単なる物質の集積体と考え、心も化学反応による生成現象と考えるらしい。そうだとすれば、数ヶ月で細胞が新しいものに入れ替わった自分の身体は、もとの自分の身体とは言えないことになろう。


不思議な体験を繰り返したことと、日本心霊科学協会での体験により、私は霊魂の実在が確かなものと知っている。霊魂の実在を知ることにより、人生観と生き方は良い方向に変わるはずだから、本ブログでは繰り返し、霊に関わる記事を投稿し続けてきた(付記2参照)。


これまでに幾度も紹介してきたホームページに、武本昌三氏の「ともしび」がある。大学教授としての教育に関わる記事も多いが、ともしびを特徴づけるのは、精神世界に関わる膨大な記事である。「ともしび」の記事は多くのカテゴリーに分類されている。それぞれのカテゴリーに投稿された多くの記事は、タイトルが表にまとめられており、クリックすれば読むことができる。


御高齢の武本氏は、「この H.P.の公開継続について (お知らせ)」なる記事を投稿され(2019.2.20)、次のように記されている。


  昨年2月1日に、このホームページの終了をあと一年延期して、2019年の3月末まで公開を継続することをお伝えいたしました。その後もいろいろな方から、この件で、ご意見、ご要望、ご提案などをいただいてきました。特に、ホームページについて詳しい電子技術者のTさんからは、長文のお手紙で、対処の仕方などをご教示いただきました。皆様から寄せられたご温情に対して、こころから厚くお礼申し上げます。
 ささやかなホームページですが、2019年3月末で終了の予定を変更して、公開は可能な限り続けていきたいと思っています。シルバー・バーチの教えを中心に、いろいろと書いてきたことが、読者の方々に少しでもお役に立つことがあれば幸いです。ただ、今年4月以降は、更新は毎週1回程度にし、ホームページそのものの公開も、途中、無断で停止させていただくこともあるかもしれないことを、どうぞご了承ください。


貴重な「ともしび」が消えないうちに、少しでも多くの人がそこを訪れ、高邁な記事に眼を通されるよう願っている。


付記1


 

付記2

浅田次郎の小説「降霊会の夜」を読んで(2015.10.8)
霊魂が実在していることを知る簡単な方法がある(2015.12.7)
予知夢の実在を実証する方法(2016.3.14)
霊魂の実在を信じない人たち(2017.5.3)
・キリスト教会で聴いたある牧師の言葉(2017.8.4)
霊魂が実在することの証明(2017.11.29)


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