SSブログ

森友学園問題は日本の検察に関わる問題でもある [政治および社会]

森友学園問題は、それ自体が大きな問題なのだが、それにおとらず問題となるのは、心ならずも文書の改竄に関与させられ、検察に責められたあげくに自殺した 職員がいたことである。


あの戦争が終わった後で、戦犯とされた多くの軍人が死刑に処せられている。その多くはB級あるいはC級戦犯であり、命令に従って捕虜を殺したりした兵士たちである。本来ならば、罪を責められるべきは 作戦を指導し、命令した者たちのはずだが、その者たちは生きながらえただけでなく、戦後の社会で活躍した者も多い。その典型的な存在が、陸軍の参謀だった辻正信である。


3月15日の投稿記事「小林多喜二に関わる俳句を読んで」に書いたように、戦前の日本には思想や言論の自由がなく、思想犯の疑いによって逮捕された者たちには残虐な拷問が行われ、多くの者が殺された。作家の小林多喜二はそのひとりである。


戦後になっても多くの冤罪事件が発生しているのだが、警察や検察の体質には、戦前と変わらない血が流れているようである。森友事件そのものと同等以上に、検察のありようが問われる必要がある。それを問うのは国民であるべきだが、不思議なことに、国民の側から大きな声が聞こえない。つくづく思うのだが、この国の国民には愛国心がないのだろうか。

nice!(0)  コメント(0)