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軍部を支持した戦前の日本人と自民党を支持する今の日本人 [政治および社会]

軍部を支持する国民が少なかったなら、戦前の軍部があれほどまでに横暴にはなれなかったのではなかろうか。軍を支持する国民が多かった一方で、軍に批判的な日本人も少なからずいたことは、遺されている資料などから明らかである。反軍的な言動をなせば非国民扱いされるような社会だったのだが。


日本の幸福度ランキングは、先進国の中では長らく最低のままである。不公平な社会環境が放置されたままであり、格差社会の弊害が顕著であり、政治は正道を逸脱しており・・・・・・と、この国の政治のありようは困ったものだが、多くの国民は自民党の一党独裁政治を受け入れている。


安倍晋三は民主党政権の時代を「悪夢のような時代」だったと言う。民主党政権に未熟なところは多々あったと思われるが、政治の正道を踏み外していたわけでも、邪道を進んでいたわけでもなかった。日本を衰退への道に導いた自民党政治の時代こそが、後世に悪夢の時代と呼ばれるのではなかろうか。


戦前の日本は軍事政権のもとで地獄の苦しみを味わったのだが、その責を負うべきは、軍に加えて軍に荷担した国民というべきだろう。めざましい復興を遂げた日本を衰退に導きつつあるのは、自民党に政権を委ね続けた国民である、と言えはしないだろうか。

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